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歴史的建造物としての市政会館

東京都有形文化財(建造物)に指定

 2023年3月16日、 市政会館及び日比谷公会堂の建物1棟が、東京都文化財保護条例に基づき「東京都有形文化財(建造物)」に指定されました。
 建物1棟のほか、本財団が所有する設計図書・申請書等の簿冊(73冊)、竣工図面(13枚)も合わせて指定されました。指定理由の概要は以下のとおりです。

  • オフィスとしての市政会館と、多目的ホールとしての日比谷公会堂という異なる機能と空間を複合的な建物として一体的な立面によって実現させた、佐藤功一設計のきわめて完成度の高い建造物であること
  • 鉄骨鉄筋造の初期の建物であり、本格的な音響設計が試みられた公会堂として建築技術史上重要であること
  • 戦前から、市民文化や芸能の発信、国民に深く印象を残した出来事が起こった場所として周知され、日比谷公園と一体となって、変化し続ける都市の記憶と景観を継承し続ける重要なランドマークであり、東京ならではの地域的特色が顕著な建物であること
  • 建築の計画から竣工に至るまでの各種資料と、開館してから現在に至るまでの本財団(東京市政調査会)の運営や日比谷公会堂の催事に関する資料を丹念に記録し、建物と共に保存しており歴史的価値も高いこと
写真:東京都有形文化財(建造物)指定書
東京都有形文化財(建造物)指定書

 

重要物件・表彰物件等に選定

 市政会館は、以下のような重要物件や表彰物件等に選ばれ、東京の景観づくりに貢献するとともに、地域のランドマークとしての役割を果たしています。

写真:歴史的建造物銘板 ※画像をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
歴史的建造物銘板
 1999(平成11)年6月、東京都景観条例により「東京都選定歴史的建造物」に選定されました。2023(令和5)年3月の東京都有形文化財指定に伴い、選定が解除されました。
写真:景観まちづくり重要物件銘板 ※画像をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
景観まちづくり重要物件銘板
 2003(平成15)年6月、千代田区景観まちづくり条例により「景観まちづくり重要物件」に指定されました。

写真:第15回BELCA賞銘板 ※画像をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
第15回BELCA賞銘板
 2005(平成17)年12月、社団法人建築・設備維持保全推進協会(現 公益社団法人ロングライフビル推進協会)より「第15回BELCA賞(ロングライフ部門)」表彰物件に選定されました。
写真:近代化産業遺産銘板 ※画像をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
近代化産業遺産銘板
 2009(平成21)年2月、「近代化産業遺産」(経済産業省)に認定されました。
 

 市政会館が平成22年度、平成23年度に行った外壁補修工事の一部は、東京都選定歴史的建造物の保存や修復を支援し、歴史的な街並み景観の形成を図るため設立された「東京歴史まちづくりファンド」の助成を公益財団法人東京都防災・建築まちづくりセンターよりうけています。